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米国の見通しはなお明るい、失望的な雇用統計でも-メスター総裁

米クリーブランド連銀のメスター総裁は11日、4月の米雇用統計について、「失望的な内容だったが、これで私の見通しが変わるとは思わない。見通しはなお明るい」と述べた。

  同総裁はヤフー・ファイナンスとのインタビューで、米経済は雇用をなお拡大しているが、学校が再開できずにいることや十分なワクチン接種を受けられない人など労働供給量に影響を及ぼす問題が存在すると指摘。その上で、「今後、労働市場の力強さが増すことを望んでおり、年内にそうなると見込んでいる」と語った。

  インフレ率見通しについては、供給面の制約により2021年末に2%を超えた後、来年は低下すると分析。「この予測には上振れリスクがあり、われわれはこの点を非常に重視する。また私は特にインフレ期待に重点を置く」と述べた。

  メスター総裁は株式市場でのバリュエーション(株価評価)の上押し圧力を予想。現時点でリスクは高まっていないが、金融当局はこうしたリスクに注意する必要があるとした。

原題:
U.S. Outlook Remains Bright Despite Jobs Report, Mester Says(抜粋)

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