人間が本来もっている自然治癒力を高めるためには、体を温めることが大切と話す、漢方内科などを専門にする今津嘉宏医師。体を温めるために、すぐにやめたほうがいいことは「起き抜けのコップ1杯の水」なのだそう。
「朝に冷たい水を飲むことは、1日でもっとも低い朝の体温を、さらに低くしてしまいます。10℃の冷水180mlを飲むと、15分位以上体温は下がったままになるという実験結果もあります。朝一番に水を飲む習慣がある人は、温かい白湯に変えたほうがいいでしょう。また、朝から冷たいミルクでシリアルを食べたり、サラダを食べたりするのも避けたほうがいいです」
栄養療法士のイブ・カリニクさんによると、睡眠改善のために身につけるべき習慣のひとつとして、体がリラックスするのを助けるミネラルであるマグネシウムを、入浴時に取り入れるという方法があるという。「マグネシウムは、睡眠にプラスの作用をもたらす可能性がある一方、ストレスを受けると消費されてしまうので、概して枯渇しやすいんです。それを補うためにも、マグネシウム豊富な塩をバスタブに入れて入浴するのがおすすめです」
マグネシウムに加えて、心を落ち着かせる乳香やベルガモットのエッセンシャルオイルなどが含まれたバスソルトを試してみる価値はありそうだ。
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腸や消化のバランスが崩れると、たちまちほかのパーツにも悪影響が出る。最初に出るのは消化不良や胸焼け、腫脹といったわかりやすい症状。でもすぐに、吹き出物や乾燥肌、関節痛やといったトラブルが出てくる。イギリスで活動するランガン・チャテジー医師はこう説明する。
「過去10年で、この分野の研究はかなり進みました。現代の慢性疾患の大半は何かしらのかたちで炎症と関連していることがわかっています。炎症は体の免疫システムが原因となって発生するわけですが、この免疫の70パーセントが腸の周辺に位置しているのです」
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「典型的な市販薬は、咳、寒気、頭痛といった症状を緩和するのが目的で、根本的な原因を治すものではありません。時には、免疫システムを余計に抑え込んでしまう場合もあります。一方で、自然療法は副作用が少なく、有害な化学物質にもそれほどさらされず、それでいて根本的な問題に対処するので、長期的な健康効果が期待できます」
こう語るのは、アメリカで活動するホリスティック医療の専門家、タズ・バーティア博士だ。例えば、抗ヒスタミン薬は鼻水を乾燥させるが、逆に鼻水が濃く固くなって排出しにくくなり、鼻や耳の感染症を引き起こす懸念もあるという。
もちろん、体質は人それぞれ異なるので、いつ薬に頼ったらいいかは医師の指示を仰ぐべき。けれど、360度あらゆる角度から風邪の予防と治癒にトライしてみたい人は、バーティア博士に聞いた、簡単で自然な6つの風邪対処法をチェックしてみて。
※「専門家がアドバイス! 風邪をこじらせないための6つの自然療法」の記事全文はこちら。
粘膜とは、外界とつながっている中空性器官の内面をおおう膜のこと。眼球やまぶた、口、鼻、気管、胃、腸、性器といった具合に、私たちの体にはたくさんの粘膜がある。「粘膜では粘液が分泌され、表面はいつも濡れたように覆われているのが望ましいのですが、健康状態が悪いと粘膜は乾燥してまいます」と、植物療法士の森田敦子さんは解説する。
粘膜が乾くとどんなことが起こるのだろうか? 「鼻水や涙の働きを見れば分かりやすいと思いますが、粘液は異物や汚れの侵入を防ぎ、入ってしまったら体から押し出すためのもの。粘膜が健康な状態でないと、“外敵”が簡単に体内に侵入してきてしまい、免疫力が低下して風邪などを引きやすくなってしまいます。粘液力は免疫力とイコールだと言えると思います」
なかなか眠れない、あるいは目覚めたときの不快感の代表的な原因のひとつが、食べ過ぎや飲み過ぎによる胃のもたれではないだろうか? 睡眠の質を高めるため、食生活で注意したほうがいいことについて、睡眠コンサルタントの友野なおさんはこうアドバイスする。
「まず、お酒は就寝の2時間前までに切り上げるのが理想。お酒を寝る直前まで飲むと利尿作用があるため、寝ている間にトイレに行きたくなる、アルコールの分解作業に肝臓がエネルギーを使うため内臓が休まらない、など眠りが浅くなる原因になるからです。また、夕食も就寝の3時間前までにに終わらせるのが理想的」
反対に空腹のまま眠るのも交感神経が優位になり、睡眠の質が悪くなるそう。ダイエットを考えている人であっても適度にお腹を満たすことが大切だ。
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