報奨金120億円、米SECが内部告発者1人に提供-史上2番目の金額
Matt Robinson-
内部告発者制度でこれまでに支払われた報奨金総額は10億ドル超える
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2012年以降、計207人の情報提供者に報奨金
米証券取引委員会(SEC)は15日、法執行措置につながった情報の提供者1人に1億1000万ドル(約120億円)の報奨金を支払ったのに伴い、SECの内部告発者制度に基づいてこれまでに提供された報奨金総額が10億ドルを超えたと発表した。
発表文によると、今回の報奨金は史上2番目の規模。内訳はSECの案件に関連するものが4000万ドル、他の政府機関による関連措置が7000万ドルだった。SECの内部告発者制度では、提供された情報に基づいて当局の調査が進み、100万ドル超の制裁金が科された場合、告発者が総額の10-30%を受け取れる。他の政府機関による制裁につながった場合も対象となり得る。
SECが初めて報奨金を出したのは12年で、これまでに支払いを受けた情報提供者は207人に上る。
情報提供者の身元判明につながり得る情報は開示しない連邦政府の方針に従い、SECは内部告発者および不正行為を告発された企業の名前を明らかにしていない。
内部告発者1人に対する報奨金の過去最高額は20年10月に支払われた1億1400万ドル。
原題:
SEC Gives Whistle-Blower $110 Million in Second-Biggest Payout(抜粋)
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