百度株が上昇、アーニーボットの前進期待でAI関連株人気再燃
Jeanny Yu-
大規模言語モデルの新バージョンを近く発表する-創業者の李氏
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商湯集団や美図など他のAI関連銘柄も3%以上値上がり
29日の香港株式市場で、中国のインターネット検索エンジン最大手、百度(バイドゥ)の株価が一時6%上昇した。百度の創業者、李彦宏氏が対話型人工知能(AI)「ChatGPT(チャットGPT)」に似た自社のサービスを支える大規模言語モデルの新バージョンを近く発表すると述べたことが手掛かり。
李最高経営責任者(CEO)は、このモデルが自社サービスの「文心一言(アーニーボット)」など一連のAI製品の技術をアップグレードするために使用されると説明した。商湯集団(センスタイム)や美図など他のAI関連銘柄も3%以上値上がりした。
百度が提供した資料によると、李氏は北京で開かれたイベントで、「大規模言語モデルは、AIネイティブアプリケーションを生み出す」と指摘。「百度はすべての製品を作り替える最初の企業になろう。それは、AIを統合したりAIにアクセスしたりすることではなく、作り替え再構築することだ」と述べた。
UOBケイ・ヒアン(香港)のエグゼクティブディレクター、スティーブン・レオン氏は「投資家は文心一言に関する最新情報を待っていた。また、エヌビディアの好決算を受けて、AIの熱狂は29日の中国市場にも広がっている」と指摘した。香港市場は26日は休場だった。
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原題:Baidu Shares Jump as Ernie Bot Progress Rekindles AI Bets(抜粋)