1997年と1999年、そして2010年に開催された伝説的なミュージック・フェスティバルの「Lilith Fair(リリス・フェア)」をご存知だろうか? 出演アーティストは皆、女性(バンドの場合は、フロントボーカルが女性)で、売り上げの一部が女性支援のチャリティに当てられた音楽フェスだ。集まる参加者もグランジでアウトサイダー的なマインドの持ち主が多く、独自のスタイルを構築した。
当時の写真を振り返ると、多くの女性参加者はタイトなタンクトップを着用し、ブラの紐を露出させている。恥ずかしがらず大胆にブラ紐を見せたスタイリングは、90年代後半〜2000年代前半を象徴する着こなしの一つで、グウェン・ステファニーやアヴリル・ラヴィーンなど、当時の人気セレブたちもこぞって挑戦した。
秋冬ランウェイを参考に。コーデを格上げするブラ見せのポイント。
そんなセンシュアルな着こなしが今、ロマンティックに変化してカムバックした。最新の秋冬コレクションでも、アレキサンダー マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)はシアーなブラックのブラと赤いドレスを合わせたルックを発表。また、ボッテガ ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)はスパンコールをあしらったキャミソールドレスの下に、愛らしいラベンダー色のブラを仕込んだ。
ヘルシーな肌見せが目立つ中、フィロソフィ ディ ロレンツォ セラフィニ(PHILOSOPHY DI LORENZO SERAFINI)は、よりセンシュアルな着こなしを提案。モデルのパロマ・エルセッサーgが纏ったカシミアのセットアップとピンクのビスチェを合わせたルックは、メリハリのの効いたインパクトのあるスタイリングだった。
“間違えて見えてしまっている”という印象を避けるために、ブラは装飾的でインパクトのあるデザインが狙い目だ。アンダーウェアとトップのバランス具合も調節して、モードなショルダーを演出して。ブラ見せを恐れず、今夏はあえて見せるコーディネートに挑戦しよう。
Text: Liana Satenstein Adaptation: Sakurako Suzuki
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