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テマセク、上級管理職と投資チームの報酬削減-FTXへの投資失敗で

  • 投資チームの不正行為は見当たらずも、「集団としての責任」負う
  • テマセク、FTXへの出資約386億円の評価額をゼロに

シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスは、破綻した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXへの出資について責任を負う上級管理職と投資チームの報酬を削減したことを明らかにした。

  テマセクによれば、投資チームによる不正行為は見当たらなかったものの、同社と上級管理職は「集団としての責任」を負って、報酬を引き下げられたという。

  リム・ブンヘン会長は内部調査を受けて29日に声明を発表。「検察が指摘し、FTXとその関連会社の主要幹部が認めたように、テマセクを含む投資家に意図的に隠された不正行為があった」と述べ、「われわれは投資の結果と当社の評判への悪影響に失望している」とコメントした。

  テマセクは昨年、FTXの経営破綻後に同社への出資2億7500万米ドル(現在のレートで約386億円)の評価額をゼロにした。同社は当時、FTXに関する「広範なデューデリジェンス(適性評価)プロセス」を実施し、同社の監査済み財務諸表を見直したことを明らかにしていた。

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原題:Temasek Cuts Staff Compensation After Failed FTX Investment (1)(抜粋)

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