メンズウェア界に新しいスターが降臨した。それは、Netflixの大ヒット・シリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』でマイク・ウィーラー役を演じる、19歳のフィン・ウルフハードのことだ。
サンローランのキャンペーンに2回(2019秋冬、2022秋)も出演したウルフハードは、公の場でも同ブランドのアイテムをまとうようになった。5月に行われた『ストレンジャー・シングス』シーズン4のプレミア上映では、スカーフカラーのシルクシャツにハイウエストのウールパンツを組み合わせて、サンローランらしいシックな装いをみせた。同月に開催されたカンヌ国際映画祭でも、サンローランの黒のセットアップをエレガントに着こなした。
気鋭ブランドもトライ
彼は、「顔」を務めるサンローラン以外のブランドにもトライしている。11月に行われたギレルモ・デル・トロ監督映画『ピノキオ』(2022年)のプレミア上映に出席したさいには、イギリス発のメンズウェア・レーベル「ダニエル・W・フレッチャー」のチェックの3ピーススーツを着用。裾にスリットが入ったパンツとコルセット風のベストで、ひねりを効かせた。
同映画の別のイベントでは、オレンジのレトロ柄のニットポロで登場し、『ストレンジャー・シングス』を連想させるノスタルジックな雰囲気を醸し出した。ニットはイギリス人デザイナー、ステイシー・ウッドが手がけるブランド「キング&タックフィールド」のものだ。
ウルフハードをおしゃれにしたのは、スタイリストのウォーレン・アルフィー・ベイカー。人気俳優のアンドリュー・ガーフィールドに加えて、ディラン・オブライエンやKJ・アパ、ノア・ジュプといった若手俳優までがベイカーのクライアントだ。
From: GQ US Adapted by Winsome Li