BEAUTY / EXPERT

乾燥が本格化! 内側からうるおう肌づくりの秘訣をプロが伝授【美肌研究家ソンミが解決、あなたの肌悩み vol.2/冬の乾燥編】

季節ごとに生じる深刻な肌悩みへ的確にアプローチし、美しい肌へ近づくスキンケア連載の第2回。“美肌は最高のジュエリー”をモットーとする美肌研究家のソンミさんが、親身で的確なアドバイスを行っていく。1月のテーマは、乾燥。塗っても塗っても乾いてしまう肌やボディに別れを告げるため、今すぐ取り入れるべき習慣を読者に伝授する。※仕事疲れで繰り返す肌荒れへのアプローチ法はこちら。

“寒さと乾燥が本格化して、何を塗ってもカサカサに。どこまで塗り重ねれば十分なのかもわかりません。内側からうるおう体をつくる、保湿方法や生活習慣はありますか?”

──化粧水は、何回塗れば十分な保湿といえる?

冬に乾燥が深刻化してくると、自分の普段のスキンケアが十分な保湿といえるのかどうか、わからなくなってしまうこともしばしば。ソンミさんは「前回も少し触れましたが、肌へ水分を補ってくれるのはやはり、化粧水です」と教えてくれた。「私は冬なら、一度のスキンケアで3〜4回は化粧水を重ねます。十分に塗れたかどうかを見極めるポイントは、手で押さえてみて肌が吸いついてくるかどうか。ベタッとくっつくのではなく、内側からもっちり、ふっくらと吸いつくような感覚があれば、うまく保湿できている証しです。何度重ねてもそのような感覚がない場合は、使うアイテムを見直してみて」

そのように水分をまず補ったうえで、オイルクリームでフタをすれば、スキンケアの基礎は上出来。「水分と油分の比率は、7:3を目安に。フタをする目的のみならオイルでもよいですが、美容成分が圧倒的に多く含まれているのはクリームです。目的と好みに合わせて使うものを選びましょう」

──内側からうるおうために、食生活で心がけるべきことはありますか?

「まず、水を十分に飲めていない人が多いです。水をしっかり飲んで、内側からも水分を補うことは大事」とソンミさん。自身は白湯を飲むことを習慣化し、水分補給と血流促進を同時に図っているそう。「血流をよくして新陳代謝を高めると、肌のターンオーバーが促され、乾燥も防いでくれますよ。私は一日3リットルは飲むように心がけていますね。“たくさん水を飲むとむくんでしまう”と、水を飲むことを控えている人もいますが、こまめにお手洗いに行けばむくみはまったく感じません」

ソンミさんいわく、カフェインを摂りすぎてしまっている人も多いとか。「カフェインには利尿作用があるため、コーヒーや紅茶、緑茶を飲んでも“水分を摂った”とカウントしないほうがベター。カフェイン入りのドリンクを飲むなら、それ以上の水を飲むと心得て! また肌のうるおい成分は主にアミノ酸で構成されているので、たんぱく質をしっかり摂ることも有効です。キムチや味噌、ヨーグルトなどの発酵食品や、食物繊維の豊富な野菜や豆などを多く摂り、腸内環境を整えることで体のめぐり改善に働きかけるのもおすすめ」

──どうにもカサつく粉ふきボディに、今年こそさよならしたい!

しっかりボディクリームを塗っていてもカサつく、ひじやすね、かかとのお悩み……。ソンミさん流、うるおうボディケアの秘訣とは? 「お風呂上がりの濡れた体にそのままオイルを塗りこむようにすると、タオルドライの影響で水分を逃がしてしまうことなく保湿できますよ。また、ボディも顔の延長なので、ボディクリームの前に化粧水のステップを挟むのも◎。パーツのカサつきが気になるようなら、週1〜2回のスクラブで角質をオフしましょう。もちろんそのあとは保湿をたっぷりと行うようにしてください」

──カラカラに乾いてシワが目立つ手肌を復活させる方法は?

働けば働くほどゴワッとした質感になってしまいがちな、ハンドのケアについても聞いてみよう。「手肌もボディと同じく、肌の一部。ハンドクリームをこまめに塗っても乾燥が気になるようであれば、化粧水を投入してみてください。もしも顔への使用感が気に入らないなどの理由で放置してしまっている化粧水があればこの際、手に使ってしまいましょう」

さらにここでソンミさんより、美しくたおやかな手をゲットするためのスペシャルアドバイスが。「集中ケアをしたいという人は、手袋をつけて寝るようにすると、翌朝の質感がぜんぜん違いますよ。私のまわりにいる手のきれいな人は、実践していることが多いです」。疲れた印象の手を蘇らせたいときは、ぜひ試してみよう。できれば上質なコットンやシルク素材を選びたい。

──厳しい冬の乾燥をのりきるため、明日からはじめられることは何かある?

「先ほども触れましたが、しっかり動いてこまめにお手洗いへ行くことを心がけるのは重要です」と、ソンミさんは強調する。「お手洗いに行くことを面倒に思ったり、頻度が高いと負い目に感じたりする人が多いです。でも、お手洗いはデトックスのチャンス! 行きたくなったらむしろ『やった!』と喜ぶべきです」

内側からうるおう体質を手に入れるためには、代謝アップを目指すのが正解なのだそう。「運動はもちろんgood。私はピラティスやジャイロトニックを行っています。あとはよもぎ蒸しや酵素浴、ミストサウナなど……しっかりお水を飲みながら取り入れれば、フェイスもボディも乾燥知らずになれるはず」。今こそ、スキンケアと生活習慣を改善して、根強い乾燥に終止符を打つタイミングかも。

話を聞いたのは……
パク・ソンミ
美肌研究家。美容全般を発信する“美容家”ではなく、美しい肌に特化した発信を続けて人気に。栄養学への造詣が深く、自身で実践する美肌のための食生活やライフスタイルも注目を集める。自らで使いつづけたいと思うスキンケアアイテムのみを展開する「ミース」をはじめ、食を通して美しさを目指す「アンドミール」、ビタミンAを含む独自開発原料を配合した「クレイビュ」など、パーフェクトスキンのためのブランドを多数主宰。Instagram: @sonchan0111

Photos: Getty Images Interview & Text: Misaki Yamashita Editor: Kyoko Muramatsu

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