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Photographer: Nikada/iStockphoto
Cojp

SPACへの熱狂冷める-連動するETFが上場来安値近辺に下落

  • SPAC連動のETF、年初来20%下落や1月の上場以降30%下げる
  • IPOX・SPAC指数の下落日、ここ9営業日で8回

かつて過熱していた特別買収目的会社(SPAC)市場が冷え込んでいる。

  SPACのパフォーマンスに連動する上場投資信託(ETF)のうち、最大級の2本が上場来安値かその近辺で推移している。

  「デファイアンス・ネクスト・ジェン・SPACデライブドETF(SPAK)」は11日に一時4.1%下げ、年初来下落率が約20%に拡大した。「モルガン・クリーク・エクソス・SPACオリジネーテッドETF(SPXZ)」は1月に上場してからの値下がり率が約30%。ハイテク株の押し目買いが入り、その後下げ幅は縮小したが、SPACや他の一部の投機的な市場は、依然として市場全体の指数に後れを取っている。

  これらETFの下落は、SPACへの投資意欲の低下を浮き彫りにしている。これには2つの重要な転換点が背景にある。SPACの買収対象候補を含む成長株からのローテーションと、個人投資家からの資金流入の減少だ。

Index of special purpose acquisition companies falls to lowest since December

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズで米SPDR・ETF事業を担当する主任投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「現在最も痛みに見舞われている分野は、もともとリスクが最も高かった」とし、「これらは市場で一段と積極的に売られる可能性が高い分野だ」と指摘した。

  SPACのパフォーマンスを追跡するIPOX・SPAC指数(SPAC)が下落した営業日は、ここ9日間で8回となり、2月半ばの高値から20%余り値下がりしている。

原題:
SPAC Mania Gives Way to ‘Meh’ as ETFs Drop Toward All-Time Lows(抜粋)

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