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【欧州市況】株は小幅上昇、英国債が反発-2年債利回りなお高水準

10日の欧州株は小幅上昇。先週は週間で3月以降最大の下げとなっていた。決算発表シーズンが近く始まるほか、減速が見込まれる米インフレ統計の発表も週内に控えている。

  ストックス欧州600指数は0.2%高。朝方は下げて始まったが上げに転じた。中国で発表された6月の消費者物価上昇率は前年同月比横ばい、生産者物価指数(PPI)は大幅な低下となった。業種別では旅行・娯楽が買われ、不動産や公益は軟調だった。

中国の消費者物価上昇率、6月は横ばい-刺激策の強化観測拡大

  個別銘柄では、ドイツの製薬・化学企業バイエルが上昇。上場を通じて農薬事業をスピンオフする可能性に取り組んでいると報じられ、好感された。

  欧州債市場では、英短期債が上昇。米国債に連れ高し、英国の利上げ見通しが大幅に修正されたことによる先週の下げの一部を埋めた。欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しはやや強まり、ドイツ債は下落した。

  イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は、インフレ率は年内に「著しく」低下する公算が大きく、利上げの完全な影響はまだ経済に表れていないとの見解を示した。

  英2年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下して5.37%。依然として2008年以来の高水準付近にある。

  ドイツ2年債利回りは3bp上昇の3.28%。同10年債利回りはほぼ変わらずの2.63%。

7月10日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)

債券直近利回り前営業日比
独国債2年物3.29%+0.04
独国債10年物2.64%+0.00
英国債10年物4.64%-0.01

原題:European Stocks Are Steady After Worst Weekly Slump Since March(抜粋)

Gilts Bounce With Treasuries; ECB Bets Rise: End-of-Day Curves(抜粋)

    これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。

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