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アリババ系アントのIPO、香港で1.8兆円調達を計画-関係者

中国アリババグループ系の金融会社アント・グループは、新規株式公開(IPO)で重複上場する香港では175億ドル(約1兆8400億円)の調達を目指す。十分な需要があるとの自信があるため、コーナーストーン投資家を確保することはしないと、事情に詳しい関係者が明らかにした。

  関係者によると、同社は投資家の関心を調査した結果、IPOの香港部分はコーナーストーン投資家なしで成功すると判断した。同社はむしろ、こうした大口投資家を上海での株式売り出しに引き付け価格の振れを抑えたい考えだと、非公開情報だとして関係者が匿名を条件に述べた。

  アントは発行済み株数の約11-15%相当の新株を発行し、浮動株を香港と上海で等分に分散させる計画だと、関係者が付け加えた。企業価値を約2500億ドルと見込み、香港と上海両市場を合わせて350億ドル前後の調達を目指していると関係者はこれまでに話していた。

  計画はまだ協議中で変わる可能性があるという。アントは電子メールでコメントを拒んだ。

  関係者によれば、アントは18日に上海当局から上場の承認を得ており、香港証券取引所のヒアリングは24日の予定。早ければ10月に上場が実現するという。

Anatomy of a Chinese Financial Powerhouse

Jack Ma’s giant has shifted toward tech and services

Sources: Ant Group, Goldman Sachs, data compiled by Bloomberg

原題:
Ant Plans $17.5 Billion Hong Kong IPO, No Cornerstone Investors(抜粋)

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