受賞者たちのベスト・ルックをチェック！Vol.2 ──「GQ MEN OF THE YEAR 2022」ファッション・リポート（町田啓太、大泉洋、川上未映子、チョコレートプラネット、角田晃広）

大泉洋（メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・アクター賞）

トム・フォードのベロア・タキシード

ファッションに精通する俳優の大泉洋らしく、テーラード、とくにイブニングウェアに定評のあるトム・フォードのエレガントなタキシードをセレクト。オールブラックでシックにまとめつつも、意外性たっぷりなベロア素材のジャケットでスペシャル感を演出。大泉の類まれな独創性と、華麗にシンクロしている。

川上未映子（メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・オーサー賞）

ヴァレンティノのゴールドスカート

国内外に多くのファンをもつ作家の川上未映子は、《ミロのヴィーナス》を彷彿させるヴァレンティノのゴールドスパンコール・スカートに身を包んで登場。さらにポメラートのゴールドネックレス、ホワイトゴールドリングなどをふんだんに取り入れ、ひときわゴージャスでラグジュアリーな装いに。川上の知性を象徴するかのような、同じくヴァレンティノのピュアホワイトのブラウスを合わせ、それを抜き襟で着こなすことによって華やかさを上品に演出した。

チョコレートプラネット（メン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディデュオ賞）

ヨウジヤマモトのズートスーツ

ヨウジヤマモトのロングでワイドなブラックのズートスーツを、フォーマルに着こなした長田庄平と松尾駿。コンビで同じブランド、同じくオールブラックを着用しながらも、それぞれの個性が際立つスタイリングに注目したい。普段からベストを着用する機会が多いという松尾は、ベストを駆使しながら奥行きのある立体的なレイヤードスタイル。いっぽうの長田は、ズートスーツの迫力を意識した、よりシンプルなスタイルに仕上げている。

町田啓太（メン・オブ・ザ・イヤー・ブレイクスルー・アクター賞）

トム・フォードのセットアップ

煌めくような“尊い”笑顔と確かな演技力によって、実力派俳優の評価を揺るがぬものとしている町田啓太。そんな彼が選んだのは、テーラリングの最高峰ともいうべきトム・フォードによる、シルバーグレーのセットアップだ。同系色の比翼シャツを合わせ、足元にはパテントレザーのホワイトブーツ。卓抜の手仕事と融合したライト＆シャイニーな質感が、気品と知性を併せもつ町田の本質と共鳴している。

角田晃広（MC）

THE ONITSUKAのダービーシューズ

オーセンティックなタキシードを身にまとい、アウディの新型電気自動車である「Q4 Sportback e-tron」から颯爽と降り立った角田晃広。彼の足元を彩ったのは、オーセンティックでドレッシーなアッパーデザインに甲ゴムを採用し、より高いフィット感を得られるTHE ONITSUKAのダービーシューズ。アッパーには、これまで廃棄されていた神戸牛の革を再利用し、国内有数の革産地である姫路の工場で加工したレザーが使用されている。クッション素材であるαGEL Foamやラバースポンジを折り重ねた、機能的かつデザイン性の高いシャークソールとの絶妙なコンビネーションは、未来のドレスシューズと呼ぶにふさわしい。