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新型コロナ治療薬で国際共同治験に参加 3種類が候補

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新型コロナウイルスによる肺炎の治療薬について、政府は3種類を中心に患者で試す。米国立衛生研究所(NIH)が主導するエボラ出血熱の未承認薬の国際共同臨床試験(治験)に日本が3月にも参加する。備蓄するインフルエンザ薬なども投与しているが、候補薬の全てで早急に効果を確認するには症例数が少ない。副作用があるため、投与する時期や対象者などの判断基準も求められる。

政府が参加するのはエボラ出血熱の治療薬「レムデシビル」の国際共同治験だ。NIHが世界50カ所で対象者400人程度を想定しているものに早ければ3月から加わる見込みだ。日本では並行して、観察研究としての投与も始める。

中国でも臨床試験が進んでいる。中国の武漢ウイルス学研究所は細胞実験で、新型ウイルスの増殖を抑える効果を確認したという。世界保健機関(WHO)も「現時点で本当に治療効果があるとみられる唯一の薬」と期待を寄せる。

政府は国立国際医療研究センターを中心に研究班を立ち上げ、治療薬候補の検証を進めている。レムデシビルとともに注目するのが、抗インフルエンザ薬「アビガン」と抗エイズウイルス(HIV)薬「カレトラ」だ。国内でも患者への投与を始めた。

アビガンはすでに備蓄がある。政府は新型インフルエンザの流行を想定し約200万人分を蓄えており、患者が増えた場合に対応しやすいのは強みだ。ただ、動物実験で胎児に奇形が生じることが知られており、新型インフルエンザの治療では、妊娠時の使用は禁忌となっている。

カレトラはHIV治療で長く使われており、安全性は高い。だが中国上海公衆衛生臨床センターがまとめた最新の臨床データでは、新型肺炎の患者に投与しても、回復を早める効果が確認できなかった。

中国からは抗マラリア薬の一つと、回復した人の血中に含まれる抗体を取り出し、患者に投与する血清療法で効果を確認したという報告がでている。ただ現状ではどちらも日本では使えない。

抗マラリア薬は1974年に副作用の問題で製造中止になった。血清療法は血液から異物を完全に除去することや量産が難しい。血清療法が専門の聖路加国際病院救急部の一二三亨副医長は「既存の抗ウイルス薬などと比べ、治療法として試す優先順位は低い」と指摘する。

基本的に新薬は、臨床試験を経て効果や安全性を確かめてからしか多くの人には使えない。現状では試験的に限られた患者に使っているだけだ。国内の患者数は限られ、多くの候補薬は試せない。症例数を増やして開発速度を高めるためにも国際共同治験が必要だ。

投与の基準作りも求められる。新型ウイルスの感染者のうち重症者は約15%で急激に悪くなる一方、約8割は軽症でおさまるといわれる。特別な治療をせず、自然に回復する例が多いわけだ。軽症者に投与すれば副作用の懸念がある。

千里金蘭大学の白木公康副学長は「命を救うため肺炎を確認したらすぐに薬剤投与を判断すべきだ」と強調する。だが大阪市立総合医療センターの白野倫徳医長は「多くの患者で安全性や効果を確認し論文として発表されるまで、軽症者に未承認薬を投与するのは考えにくい」と話すなど、専門家の意見も分かれる。

50代以上の患者や、慢性の肺疾患などの持病を持つ人など重症化しやすい患者の傾向は分かっているが、詳細は不明だ。患者ごとの重症化リスクを精緻に評価する技術が求められる。

耐性ウイルスの出現にも警戒が必要だ。白木副学長は「2~3剤組み合わせて使うことも検討すべきだ」と指摘する。

新型肺炎

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