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米国で日本語の映像作品がヒット、アニメ以外も人気-配信や映画で

  • 日本語のテレビ番組がスペイン語作品を上回る人気
  • ドラマ「今際の国のアリス」やTBSの音楽ランキング番組がヒット

日本語の映画やテレビドラマなどの映像作品が、米国で人気を集めている。アニメの「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が米国上映でも成功しているほか、2021年1-3月期にはアニメ以外のテレビ番組の需要も大きく伸びた。

  米調査会社のパロット・アナリティクスとグローバル・コネクツの調べによると、4月23-25日の週末の鬼滅の刃が興行収入1954万2227ドル(約21億円)と米国で2位に付けたほか、1-3月期のテレビ向け動画の日本語コンテンツ需要は非英語作品の需要の3分の1を占め、スペイン語作品を上回った。

  元ワーナーメディアのバイスプレジデントで、グローバル・コネクツの最高経営責任者(CEO)のダグラス・モンゴメリー氏は「多くのアメリカ人にとってアニメは日本文化中毒のきっかけになっている」と分析。「映画の興行収入やテレビ番組の視聴データは日本語コンテンツがアメリカ人に受け入れられつつあることを示しており、十分に成長余地がある」とみている。

  パロットの調べによると、1-3月期の米国内視聴者の日本語動画需要は、アニメが前年同期比33%増だったのに対し、非アニメコンテンツは同103%増と急増していた。同社は動画配信サイトや検索サイトのデータに加えて、ソーシャルメディア(SNS)やブログ、レビューサイトなどへの書き込みなどを分析してコンテンツの需要を評価している。

  米動画配信サービスのネットフリックスが独自に制作し、昨年12月に配信が始まった日本発のドラマ「今際の国のアリス」の需要が米国ドラマシリーズの平均の5.5倍となったほか、韓国のKーPOP専門番組と同様にTBSの音楽バラエティー番組「CDTVライブ! ライブ!」の人気も高まっているという。

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