TOPIX6日続落、円高嫌気と米物価発表前の買い控え-自動車安い
長谷川敏郎、田村康剛
更新日時
11日の東京株式市場で東証株価指数(TOPIX)は続落。6営業日連続で下落したのは2022年9月7日以来。外国為替相場で円相場が対ドルで140円台と反発基調を強め、嫌気した売りが出た。米消費者物価指数(CPI)の12日発表を前に買い控えムードもあった。
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金利の上昇が一服する中で、自動車や金融などの割安(バリュー)株が値を下げた。アナリストの格下げも加わったトヨタ自動車が安く、大型株の下げが目立った。
半面、日経平均株価はわずかながら上昇し6営業日ぶりに反発。米半導体関連の上昇を受けて、国内でも電機や精密機器株が堅調だった。
市場関係者の見方
三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト
- 材料があまりない中で上昇した昨日の米国株市場の流れを受けて、日本株も買い優勢で始まった
- 株式市場には、米CPIで市場予想通りに前年比の伸びが鈍化するかを確認したいとする待ちのムードがある
- CPIの伸びが市場予想以上に鈍化すれば利上げの必要性が薄れ、株式市場にとっては好ましい動きになるかもしれない
東証33業種
下落率上位 | 輸送用機器、電気・ガス、医薬品、保険 |
上昇率上位 | 水産・農林、金属製品、精密機器、鉱業 |
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