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逆イールド85bpに拡大も、米利上げピーク4%と予想なら-BofA

  • 9日の米国債市場で2年債利回りは10年債利回りを50bp上回る水準
  • 「インフレの関数となる可能性が高いターミナルレート次第だろう」

米国債の利回り曲線の逆イールド(長短金利差逆転)がさらにどこまで拡大するかは、ターミナルレート(利上げの最終到達点)見通しの変化に左右されるとバンク・オブ・アメリカ(BofA)が指摘した。

  BofAセキュリティーズの米金利戦略ディレクター、メガン・スワイバー氏は「逆イールドの度合いは、インフレの関数となる可能性が高いターミナルレート次第だろう」との見解をリポートで示した。

  9日の米国債市場では、米2年国債利回りが10年国債利回りを50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)近く上回り、逆イールドは2000年8月以来の水準に拡大した。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標(現行2.25-2.5%)が3.5%前後でピークに達するとの観測が背景にある。

  スワイバー氏によれば、市場が想定する金融政策の中立金利に変化がなく、ターミナルレート予想が4%に0.5ポイント上昇する場合、逆イールドの幅が85bpまで拡大する余地がある。中立金利の想定も同じように上がればフラット化し、60bpにとどまる可能性があるという。

US 2-year yield exceeds 10-year by the most in twenty years
 
 

  過去数十年を振り返ると、逆イールドが持続した後、1年から1年半にかけ景気下降が続いて起きていることもあって、利回り曲線の傾斜に大いに注目が集まっている。

原題:

Treasury Yield Curve Inversion Has Scope to Deepen, BofA Says(抜粋)

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