日経平均は小幅続伸、米利上げ懸念和らぎ中国再開も期待-石油は安い
日高正裕
更新日時
東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸。米国の個人消費支出(PCE)価格指数がインフレ鈍化の兆しを示し、米利上げに伴う景気後退への過度の警戒感が和らいだ。中国の経済再開による需要増への期待も続き、化学や繊維製品株が高かった。
一方、TOPIXはわずかに前週末終値を下回り反落した。日本時間2月2日未明に結果が発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)や日本銀行総裁人事を前にした警戒感から積極的な買いは手控えられた。原油安を受けて石油・石炭製品株などが値下がりした。
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市場関係者の見方
インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト
- 中国経済の再開による需要増への期待から、化学や繊維など素材関連は買われた
- 31日公表される1月の中国製造業・非製造業購買担当者指数(PMI)で経済再開の好影響が早めに出てくるか、期待を込めて注目している
- 海外ではFOMC、国内では日銀総裁人事を前に各市場の参加者が警戒感から身構えており、株式市場でも積極的な買いが控えられた
東証33業種
上昇率上位 | 化学、繊維、空運、精密機器 |
下落率上位 | 鉄鋼、石油・石炭製品、鉱業、保険 |
背景
- 政府・日銀は新たな共同声明を、2%を長期的目標に-令和臨調
- 米PCE価格指数、12月に一段と減速-小幅利上げ観測を後押し
- 日米とオランダが合意、半導体製造装置の対中輸出規制-関係者
- 27日のニューヨーク原油先物は1.6%安の1バレル=79.68ドルと下落
- ドル・円相場は1ドル=129円台半ばで推移、前営業日の日本株終値時点は129円98銭
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