IBM株急伸、1-3月期は18年以来で最大の増収-クラウド好調
Jackie Davalos-
1-3月期の売上高は1%増の177億ドル-市場予想上回る
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5つの事業部門のうち3部門で増収、株価は一時4.9%高
米IBMの株価が19日の米株式市場時間外取引で急伸した。同日発表した1-3月(第1四半期)決算では、クラウドサービス需要を追い風に過去11四半期で最大の増収となった。アービンド・クリシュナ最高経営責任者(CEO)の経営立て直し策が実を結び始めていることを示唆した。
株価は時間外取引で一時4.9%上昇。通常取引終値は前営業日比0.4%安の133.12ドルだった。
発表資料によると、1-3月期売上高は1%増の177億ドル(約1兆9100億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均は173億ドルだった。
5つの事業部門のうち3部門で増収を記録。そのうちクラウドおよびコグニティブ・ソフトウエア部門の売上高は前年同期比3.8%増加した。グローバル・ビジネス・サービス部門と、ハードウエアや基本ソフト(OS)を含むシステム部門も増収だった。
4月で就任1年のクリシュナCEOは何年も低迷が続いた同社の成長を復活させるため、人工知能(AI)とクラウドに重点を置く計画を推進。顧客がプライベートサーバーと複数のパブリッククラウドにデータを保存できるハイブリッドクラウド戦略を中心に、創業109年のIBMの再編を進めている。1-3月期のクラウド収入の合計は21%増の65億ドルだった。
クリシュナEOは「ハイブリッドクラウド・プラットフォームを採用する顧客の増加」や、ソフトウエアとコンサルティングの伸びが今年の堅調なスタートを切る要因になったと説明した。
一部費用を除いたベースの1株利益は1.77ドルと、アナリスト予想平均(1.65ドル)を上回った。粗利益率は47.3%で、市場予想平均は47.2%だった。IBMは通期も増収を見込む。
原題:IBM Shares Jump on Biggest Revenue Growth Since 2018 (1) (抜粋)