「政策断行内閣」で経済再生、必要なら躊躇なく財政出動-岸田首相
萩原ゆき
更新日時
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当面は予備費活用、その後の対策は状況見極め判断-第2次補正
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旧統一教会、「不当に自民党の政策に影響を与えていない」
岸田文雄首相は10日の内閣改造後の記者会見で、有事に対応する「政策断行内閣」として、経済再生や新たな国際秩序作りに特に注力する考えを示した。
2022年度第2次補正予算案の編成など物価高に対応するための新たな経済対策については、「必要な財政出動は躊躇(ちゅうちょ)なく機動的に行い、切れ目のない対応を行う」と強調した。当面は予備費を活用した上で、その後の対策は状況を見極め判断すると述べた。
内閣改造に当たっては、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」との関係を厳正に見直すことを了解した者のみを任命したと明言。同団体が「不当に自民党の政策に影響を与えたとは認識していない」とも述べた。自身は知り得る限り、関係がないと説明した。
その他の発言
- 新型コロナを乗り越え、経済を再生し、持続可能な経済・社会を作り上げる
- ポスト冷戦期の次の時代の新しい国際秩序を作り上げる
- 人への投資は新しい資本主義実現に向けた肝だ
- デジタル改革を強力に進め、DXを一気に加速する
- 原子力の活用を含め検討を進める-電力確保
- 半導体の安定供給確保に国内基盤整備と有志国・地域との連携強化を進める
- 水際対策緩和の方向で進めたいが感染状況を踏まえ適切判断
- 中国の行動は国際社会の平和と安定に深刻な影響-軍事訓練
- 中国側との対話は常にオープンだ
想定される主な政治日程 | |
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8月27日 | チュニジアでアフリカ開発会議(TICAD)、28日まで |
31日 | 2023年度予算の概算要求締め切り |
9月11日 | 沖縄県知事選投開票 |
27日 | 安倍晋三元首相の国葬 |
秋 | 臨時国会 |
年末 | 安保関連3文書改定、23年度税制改正・予算編成 |
23年4月 | 日本銀行の黒田東彦総裁が任期満了 |
春 | 統一地方選 |
5月 | 広島市で主要7カ国首脳会議(G7サミット) |
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(岸田首相の発言を追加します)
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