パウエル議長が注視する米サービス業物価指数、21年末以来の低い伸び
Matthew Boesler米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が注視する物価指数は、6月に1年半ぶりの低い伸びとなった。
米労働統計局が12日に発表したデータによれば、住宅とエネルギーを除いたサービス業消費者物価指数(CPI)は、6月に前年同月比で4%上昇。2021年末以来の低い伸びにとどまった。
今月25ー26日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、利上げ再開を決定すると広く予想されている。しかし6月のコアサービス物価の上昇率が他の物価指標とともに予想を下回ったことは、9月以降の会合で追加利上げを敬遠する動きにつながり得る。
米消費者物価指数、6月は前年同月比3%上昇-予想以上に減速 (1)
パウエル議長は6月のFOMC会合後の記者会見で、コアサービス物価について「ディスインフレの兆候は初期段階のものでしかない」と指摘。「多くのアナリストが言いそうなことだが、この分野でインフレを低下させる鍵は労働市場の環境が継続的に緩むことだ」と話した。
6月のコアサービス物価指数は前月比で変わらず。上昇しなかったのは2021年9月が最後だった。
医療ケアサービスを除いた同種の指数も前月と変わらず。同指数の計算は、FRBが公式な物価目標としている個人消費支出(PCE)価格指数との整合性が高い。
原題:Powell’s Favored Services Inflation Gauge Hits Lowest Since 2021(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE