コンテンツにスキップする

バイデン政権を窮地から救出、予算知識「百科事典並み」のOMB局長

  • 本当の試練はこの合意をどう着地させるかだ-クライバーン下院議員
  • 5分もあれば法案書ける、たやすいことだーヤングOMB局長
ホワイトハウスで記者会見に応じるヤング局長(2023年5月4日)
ホワイトハウスで記者会見に応じるヤング局長(2023年5月4日) Photographer: Demetrius Freeman/The Washington Post/Getty Images

シャランダ・ヤング米行政管理予算局(OMB)局長は先週、自分のキャリアと政権のレガシー(政治的遺産)を左右しかねない重大局面に立たされた。米国をリセッション(債務不履行)の瀬戸際から救い出すため、えりすぐりの交渉担当者らと渡り合う現場に送り込まれた。バイデン大統領から交渉担当者に指名されて、わずか数日後のことだった。

  債務上限と予算を巡る交渉の中心人物として浮上したヤング氏(45)について、「本当の試練はこの合意をどう着地させるかだ」とバイデン氏の右腕とも言われる民主党のジム・クライバーン下院院内幹事は28日に述べた。

  ヤング氏と仕事をしたことがある当局者は党派を問わず、同氏を温厚で実践的な人物だと語る。マッカーシー下院議長(共和党)は交渉の合間に、「ここにいる全員がヤング氏を知っており、心から尊敬している」と述べた。

  ヤング氏が頭角を現し始めた最初の足掛かりは、下院歳出委員会の上級スタッフとしての任務だった。民主党で働いた時期が重なるドナ・ブラジル氏(米民主党全国委員会の元委員長)は、歳出と予算プロセスについてヤング氏は「百科事典並みの知識」の持ち主だと称賛する。「シャランダにとっては単なる数字ではなく、その数字の向こうにある物語、人々を読み取っている」と述べた。

  ヤング氏自身も自分の専門知識について謙遜はしない。最近ホワイトハウスで開いた記者説明会で、「5分もあれば彼らのために法案を書けるだろう。たやすいことだ」と同氏は述べた。

原題:Budget Whiz Shalanda Young Helped Broker Toughest Biden Deal Yet(抜粋)

 

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE