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ジョコビッチ選手が豪出国-「しばらく休養と体力回復に努める」

更新日時
  • エントリーされていたテニス全豪オープンへの出場かなわず
  • 四大大会21回目のタイトル獲得、次のチャンスは全仏オープン

新型コロナウイルスワクチン未接種を理由に、オーストラリア政府に査証(ビザ)を再び取り消された男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手は16日夜、メルボルン空港から出国した。豪連邦裁判所は同日、政府の決定を支持するとの判断を下していた。

  ジョコビッチ選手は17日開幕のテニスの四大大会(グランドスララム)、全豪オープンで男子シングルス史上最多となる通算21回目のタイトルと優勝賞金287万5000豪ドル(約2億3700万円)獲得を目指していたが、出場の夢は断たれた。次の挑戦の機会は5月に開幕予定の全仏オープンとなりそうだ。

  同選手は電子メールで声明を発表し「裁判所の判断を尊重する。私の出国に関して関連する当局と協力する」とした上で、「しばらくの間、休養と体力回復に努める」とコメントした。

  ジョコビッチ選手は3年間、オーストラリアへの入国が禁止される可能性があるが、同国内務省によれば「やむを得ない事情」があれば入国禁止が免除される可能性があるという。現地紙ジ・エイジによると、モリソン豪首相は17日、再び同様のケースが生じる可能性はあるが、その時に検討することになるだろうと述べた。

  ジョコビッチ選手はオーストラリアへの入国を一時拒否されたが、その後に裁判所の判断で入国が認められ、全豪オープンの対戦表にもエントリーされていた。しかし同国のホーク移民相は健康と秩序の理由、さらに公益に基づいて裁判所の決定を覆す特別権限を行使し、ビザを再び取り消した。これに対しジョコビッチ選手の弁護士が異議を申し立てていた。

  ジョコビッチ選手は今回大きな代償を払うことになった。一方、モリソン首相は5月までの総選挙実施を控えて新型コロナ禍対策や入国時の水際対策で強い姿勢を示そうと努めている。

豪政府、ジョコビッチ選手のビザ再び取り消し-裁判所の決定覆す 

ジョコビッチ選手
Daybreak: Asia.”

原題:Djokovic Loses Shot at Tennis History as Australia Deports StarDjokovic Departs Australia After Losing a Shot at Tennis HistoryDjokovic Loses Shot at $2.1 Million, History With Court Loss(抜粋)

 

(今後の見通しなどを追加して更新します)
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