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短期米国債利回りが低下、7月の消費者物価鈍化でFRBへの圧力緩む

更新日時
  • 利上げ継続見通し示した当局者2人の発言受け、利回りは下げ幅縮小
  • 9月会合で最も可能性高い利上げ幅は0.5ポイントとの見方強まる

短期米国債利回りは10日の取引で低下した。7月の米消費者物価指数(CPI)が市場の予想以上に鈍化し、トレーダーは米金融当局が実施するであろう利上げ幅の予想を後退させた。

  CPIの上昇率が予想よりも大きく鈍化したことで、来月の連邦公開市場委員会(FOMC)で決まる可能性が最も高い利上げ幅は0.75ポイントではなく0.5ポイントとの見方が再び強まった。ただ、利上げが来年にかけて続く可能性が高いとの金融当局者2人の発言を受け、利回りは当初の下げ幅を縮小した。

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  米2年債利回りは10日遅くの取引で約5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下。CPI統計発表直後は20bp近く下げていた。スワップ市場に織り込まれた9月のFOMC会合の利上げ幅は60bpに低下。これまでは67bpと、利上げ幅が0.75ポイントとなる可能性の方が高いことを示唆していた。同市場で予想されている政策金利のピークは2023年前半で約3.62%と、これまでより約5bp低下した。

Two-year yields slump after CPI back toward levels from last week
 
 

原題:Short-Term Treasury Yields Ease as CPI Lessens Pressure on Fed(抜粋)

 

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