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エルトン・ジョン76歳、ラストツアーが閉幕「演奏してきた52年はこの上ない喜びだった」

エルトン・ジョンがラストツアーの最終公演でファンに感謝を伝えた。
Photo: Harry Durrant/Getty Images

フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード・ツアーを最後にツアーからの引退を表明していたエルトン・ジョン。7月8日(現地時間)、スウェーデン・ストックホルムのTele2アリーナにて最終公演を迎え、50年以上に及んだツアー生活に幕を下ろした。代表曲の「Your Song」を演奏した後、エルトンはファンにこう感謝を伝えた。

「僕は最高に素晴らしいキャリアを積んできた。信じられないほどだ。音楽を演奏してきた52年は、この上ない喜びだった。音楽が演奏できるなんて、本当にラッキーだ。だけど、皆さんがいなければ、ここに座っていない。シングルやアルバム、CDを買ってくれ、何よりコンサートのチケットを買ってくれた。僕がライブ好きなのは知っているだろう」「皆さんのために演奏することは、僕の活力だった。本当に素晴らしかった……ありがとう。皆さんのことは忘れない、本当に多くのコンサートで演奏してきたけれど、忘れることなんてできない。皆さんは頭と心、そして魂に宿り続ける。本当にありがとう!」。そして最後にふさわしく「Goodbye Yellow Brick Road」でコンサートを締めくくった。

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2018年にスタートし、330日以上にわたって行われてきたラストツアーだが、最終日は2時間半にわたってパフォーマンス。「Bennie And The Jets」を皮切りに、「I Guess That’s Why They Call It The Blues」「Tiny Dancer」「Candle in The Wind」「Rocket Man」など、ヒット曲の数々を演奏。途中、同じくスウェーデンでコンサートをしていたコールドプレイが生中継で「ロケットマン」のカバーを披露し、エルトンの功績を称えるシーンもあった。

ツアー引退を惜しむ声があがる中、エルトンは「二度とツアーは行わないけれど、将来的には1回限りの何かをするかもしれない。でもそれはずっと先のこと」と語り、こう続けた。「家族、息子たち、夫、全てに感謝し、一緒に人生を味わいたいんだ。僕が勝ち取ったものです。今夜のことを後悔していません。バンド、クルー、皆さんに感謝したい。愛してます!」

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『ビルボード』によると、エルトンは1970年の初ツアー以来、4000回以上コンサートを行い、ラストツアーのフェアウェル・イエロー・ブリック・ロード・ツアーは、9億ドル(約1273億円)を超えるチケットセールスを記録。これは、エド・シーランの7億7640万(約1097億円)、U2の7億3640万ドル(約1040億円)を抑え、「ビルボード・ボックススコア」史上初の大台突破だという。

エルトンは、インスタグラムに「最後のお別れ。2023年7月8日」と綴り、この日、観客を前に演奏する後ろ姿を公開。エルトンの夫デヴィッド・ファーニッシュは、2人の息子、12歳のザッカリーと10歳のイライジャとともにステージサイドからエルトンを見守る写真を投稿し、こう綴ってている。「こうして彼は去っていった……イエロー・ブリック・ロードの終着点。330公演を終え、ついに道を降り、夕陽の中に。一緒に過ごす次の章が楽しみだ」

Text: Tae Terai