なにわ男子、新世代のポップ・アイコン

ファーストアルバムが今年度のアルバム最高初週売上でオリコン1位を獲得し、デビューから1年足らずで日本のエンタメシーンの中心に立った、なにわ男子。フレッシュな魅力あふれる最新のアイドルグループが『GQ JAPAN』に初登場!
なにわ男子、新世代のポップ・アイコン
お互い助け合いながら自主練

関西ジャニーズJr.時代から、キラキラした王道アイドルとしての魅力と、関西出身ならではのお笑いノリ、という二面性で高い人気を誇っていたなにわ男子。2021年11月、シングル「初心 LOVE(うぶらぶ)」でCDデビューした後の、破竹の勢いは周知の通りだ。7人それぞれのソロ活動は並行しつつ、ファーストアルバム『1st LOVE』を携えたデビューツアー真っ最中のなにわ男子に話を訊いた。

「昔から、メンバーそれぞれが実力を上げて、グループで集まった時にパワーアップできればいいなと思っていたので、個人の活動でも忙しくさせてもらえている状況はすごく嬉しいですね」(高橋)

「それぞれがドラマや映画の活動もあるなか、ツアーのリハーサル期間中、全員が揃う機会が多くあったわけではなかったんです。たとえば、振りを覚える時に10分の休憩があったとしたら、5分を残してみんなが戻ってきて、お互いに助け合いながら自主練する、という光景が多々ありました。メンバーにめちゃくちゃ支えられている感じがしました」(藤原)

「スケジュールの大変さはありましたが、グループの仕事はすごく安心感があるし楽しい。みんなそう感じているんじゃないかと思います」(道枝)

「大変さから学ぶことってたくさんあると思うんです。それに、メンバーがいるだけで支えになりました。みんなでリハするのは楽しいけれど、集中する時にはちゃんとする。その切り替えを7人全員がきっちりできるのが心強かったです」(大橋)

「メンバーが頑張っている姿を見ると勇気付けられます。演出を担っている立場として、リハの段階では見えていなかった問題を、本番に入ってから変更した時にもしっかり付き合ってくれるメンバーの存在は本当にありがたいですね」(西畑)

ライブの演出は、おもに西畑が手掛け、ジャニーズの伝統を大切にしながらも、なにわ男子ならではの味付けをプラスし、多彩な世界観を創出している。

なにわ男子だから出せるファンタジー

「アルバムのタイトルは『1st LOVE』。それに引っ掛けたいという気持ちがあったのと、なにわ男子だから出せるファンタジー感を見せるために、ステージのセットも、場内を移動するトロッコもハート尽くしにしました。僕にとってのモチベーションは、ファンの皆さんが楽しんでくれている姿を見ること。それを常に頭に置いて演出を考えていきました」(西畑)

「ライブというのは、ファンの方と直接お会いできる機会です。煽り方ひとつとっても反応を細かく感じ取ることができる。毎公演、大事に肌で感じながら、今後に活かしていきたいと思っています」(藤原)

「全曲をオリジナル曲で構成するコンサートは初めて。曲が増えたことによって、僕たちの見せ方も増えました。軸を作ってくれている大吾君にアドバイスできるようになるための経験を、今回のコンサートでたくさん積みたいと思っています」(大橋)

「かわいらしい曲はこれまで通りハッピーオーラ全開で、なにわ男子らしさを前面に出す。かっこいい曲はおしゃれに決めたり、ダンスをガチガチに踊ってがむしゃらな感じを出したり。表現のレパートリーが増えることで深みも出てくると思うので、毎公演いろんなことを試しています」(大西)

初めてのアルバムによって、現時点でのなにわ男子の魅力を最大限具現化することに向き合い、その楽曲をライブでファンに直接伝えることができた。今、改めて思う「なにわ男子の強み」とは?

「僕たちもファンの方が大好きですし、ファンの方もめちゃくちゃ愛を伝えてくれます。『ファンの方も含めてなにわ男子』って思えるくらい、お互いの気持ちを共有できているところです」(大西)

「これまでは関西ノリとキラキラ感のハイブリッドを押してきましたけど、もっと強みを増やしていかないといけない。そう簡単には見つからないと思いますが、それをメンバーと一緒に探す旅なんだろうなって思います」(道枝)

「年下組が年上組をいじれる距離の近さ。これからもずっとそういう関係性でありたいですね。みんなと一緒にいられる時間が多ければ多いほど嬉しいし、みんなが頑張っている姿に力をもらいます」(高橋)

「7人それぞれが全然違う個性を持っていて役割がある。今僕はイケメン担当の2人(道枝と高橋)に挟まれてニヤニヤしていますが、僕がそんなことを言っている時にみっちー(道枝)は謙遜する表情をしているのに、恭平は当然のように鼻歌を歌っている(笑)。同じイケメン担当でもタイプが全然違うのが面白いところだと思います」(大橋)

最後に、グループとしてのヴィジョンを訊いた。

「なにわ男子は、多くの方には『かわいい』イメージがあると思うのですが、そこで、たとえばかっこよさを見せられると、そのギャップによって〝キュンとしてラブ〟に繋がると思うんです。それぞれが個性を突き詰めることで、どんどん振り幅を生み出せるグループだと思っています」(藤原)

「7人全員が笑顔でいられて、今の関係性が崩れることなく、もっと距離を縮めて25年以上活動を続けられるグループになりたいですね」(道枝)

なにわ男子

高橋恭平、大橋和也、道枝駿佑、西畑大吾、藤原丈一郎、大西流星(長尾謙杜は欠席)。2018年10月、関西ジャニーズJr.に所属する7人で結成。デビュー前から単独アリーナツアーを成功させる。2021年11月、シングル「」でCDデビュー。今年7月から「なにわ男子 Debut Tour 2022 1st Love」をスタートさせ、ファイナルは11月2日・3日の横浜アリーナ公演をおこなった。

WORDS BY KAORI KOMATSU