バンガード、世界最大の債券ETFに-ブラックロックから王座奪う
Katie Greifeld-
BND、資産規模でAGGを抜く-ブルームバーグデータ
-
AGGは4月、手数料をBNDと同水準に引き下げ
米資産運用会社バンガード・グループが債券上場投資信託(ETF)の分野で世界首位に踊り出た。
「バンガード・トータル・ボンド・マーケットETF(銘柄コード:BND)」の運用資産が約838億ドル(約11兆3000億円)と、米ブラックロックの832億ドルの「iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF(AGG)」を抜いたことが、ブルームバーグのデータで示された。
ブラックロックはこれまで長きにわたり、6兆6000億ドル規模に上るETFの分野で最大の発行体として君臨してきたが、バンガードは同業界での地位を強化している。ジョン・ボーグル氏創業のバンガードは超低水準の手数料を武器に、資産規模での市場シェアを20年連続で拡大。米国のETF発行体2位の地位にあるが、米ETF運用資産は1兆8600億ドルと、ブラックロックの1兆9500億ドルとの差を劇的に縮めている。
ブラックロックは投資家を引きつけようと、AGGの手数料を4月に従来の0.04%から0.03%に引き下げていた。これはBNDと同水準。
原題:
Vanguard Steals BlackRock Crown for World’s Biggest Bond ETF(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE