タグ・ホイヤーは酷暑を逆利用？
熱風と強烈な太陽光にさらされる酷暑を乗り切るための実用腕時計とはどんなモデルだろうか？ 大量の汗はできる限り水やシャワーで流してしまいたい。当然ながら、防水性は重要だ。腕時計本体も、軽量で着け心地が軽快なほうがいい。
となると、やはり薄型・軽量のダイバーズウォッチやスポーツウォッチが現実的な選択になるだろうか。贅沢を言えば、文字盤のデザインやカラーは、涼しい気分にしてくれるものがベターだ。
そんな現実的かつ、ちょっと贅沢な視点で選んだのが、2本のダイバーズウォッチと1本のスポーツウォッチだ。注目したいのは、ソーラー駆動ムーブメントを採用するタグ・ホイヤー。酷暑ならではの強烈な日差しを利用して、腕時計の駆動エネルギーとしてチャージするという、逆転の発想だ。
TAG HEUER
アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ
「アクアレーサー」コレクションで、アウトドアウォッチとして君臨する「プロフェッショナル 200」である。そのなかでも画期的なのが、2022年に登場した初のソーラー駆動クオーツモデル。これはそのシリーズの第2弾。太陽を味方にできる1本だ。サンドブラスト仕上げTiケース×ブレスレット、光発電クオーツ、40mm径、200m防水、36万8500円〈LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7054〉
BVLGARI
ブルガリ アルミニウム カプリ 限定モデル
イタリア南部のティレニア海に浮かぶカプリ島は、「青の洞窟」で知られるリゾートアイランド。その海の色をティレニアン・ブルーと名付けたグラデーション文字盤で表現したのがこちら。超軽量ケースのスポーツウォッチだ。アルミニウムケース×ラバー製ベゼル＋ストラップ、自動巻き、40mm径、100m防水、世界1000本限定、45万6500円〈ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100〉
ZENITH
パイロット オートマティック
ゼニスはクロノグラフに加えて、パイロットウォッチの名門でもある。今年はレトロなスタイルから一転、現代的なスタイルとスペックで新作が登場した。そのなかでも、セラミックケースモデルは夏時計としても最適だ。セラミックケース×コーデュラエフェクトラバーストラップ（セラミックモデルは同素材のカーキストラップが付属）、自動巻き、40mm径、10気圧防水、121万円〈ゼニス ブティック銀座 TEL.03-3575-5861〉
文・渋谷康人
編集・神谷 晃（GQ）