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中国人民銀、1年物MLF金利を2.85%に引き下げ-20年4月以来

更新日時
  • MLF通じて1年物資金を金融システムに供給-正味2000億元
  • 7日物リバースレポ金利も2.1%に引き下げ

中国人民銀行(中央銀行)は17日、中期貸出制度(MLF)を通じて1年物資金7000億元(約12兆6000億円)を金融システムに供給した。金利は従来の2.95%から2.85%に引き下げた。

  1年物MLF金利引き下げは2020年4月以来。不動産市場の落ち込みと度重なる新型コロナウイルス感染拡大が中国の成長見通しに打撃を与えている。同日に返済期限を迎えるMLF資金は5000億元で、正味の供給額は2000億元となる。

  また、人民銀は7日物リバースレポを通じ1000億元を供給。金利は従来の2.2%から2.1%に下げた。

  人民銀は昨年12月、数カ月にわたるレバレッジ解消の動きが住宅市場の落ち込みにつながったことを受け、景気支援に動くと表明していた。

  国盛証券のアナリスト、楊業偉氏は「人民銀は借り入れコスト引き下げを導き、与信供給を促すため、政策緩和のペースを加速している」と述べた。

  ブルームバーグが調査したエコノミスト10人中7人が1年物MLF金利は据え置かれると予想。8人が期日到来分と同額の供給を見込んでいた。

原題:China Cuts Policy Interest Rate for First Time Since April 2020、PBOC Cuts Rate on 1-Year MLF Loans to 2.85% From 2.95%(抜粋)

(アナリストのコメントなどを追加して更新します)
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