胸部のリラックスが快眠を導く
ピラティスはもともと、負傷兵のリハビリのために開発されたエクササイズ。その特長はインナーマッスルに働きかけること。カラダのコアが機能することで姿勢を改善し、それが健康的な肉体のベースとなっていくというメソッドだ。
第16回は、胸から肩にかけての緊張をほぐす「シーテッドアームリーチ」(10回)。現代人の固まりがちな上半身をリラックスさせる効果があります。
「パソコン作業などが続くと、胸から肩にかけての動きが少なくなり、筋肉が硬直しがちです。この付近の筋肉が固まると呼吸しづらい状態になり、睡眠が浅くなり、疲れがとれにくい身体になります。力を入れたり、痛みをこらえたりしてまで動かす必要はありません。リラックスした状態を意識し、胸を開放するような気持ちで動かしてみてください」(3731BODYWORX MINAMI代表)
・足を60度程度広げ、骨盤を立てて座る。膝は曲げてもOK。背中が反らないように注意。
・両腕を前に伸ばす。首を上に伸ばし、肩に力が入りすぎないよう。
・指先がなるべく遠くを通ることを意識しながら、両腕を頭の上まで動かす。
・胸を開くことを意識。腹筋に力を入れて、みぞおちから下は固定。
・腕が頭の上にきたら、ゆっくり呼吸をしながら元の位置へ。
・頑張って伸ばす必要はない。腕を上げて痛みを感じたら、そこでストップ。
代々木上原のピラティススタジオ「3731BODYWORX」代表
身体の不調を調えるコンディショニングから、ボディメイク、ダイエットなど、それぞれの目的や体型、体質、ライススタイルに合わせた指導で高い人気を誇る。「ストレスが多く、過緊張になりがちな方にこそおすすめしたいのがピラティスです。呼吸を整えながら身体を細かく意識して動かすことで、心身の緊張がほぐれるのを感じてもらえればと思います」(3731BODYWORX MINAMI代表)
動きをチェック!
文・川上康介 写真・髙橋 莉絵香 モデル・MISAKI ピラティス指導・MINAMI(3731BODYWORX) 編集・岩田桂視(GQ)